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もののけ姫の森は屋久島がモデル?白神山地も聖地を徹底解説!

もののけ姫の森は屋久島がモデル?白神山地も聖地を徹底解説! もののけ姫情報
もののけ姫の森は屋久島がモデル?白神山地も聖地を徹底解説!

「もののけ姫の森って本当に屋久島がモデルなのかな?」「実際にシシ神の森みたいな場所を見てみたい!」そんな疑問を抱いているあなたへ。

この記事では、スタジオジブリが公式に発表している「もののけ姫」の森のモデル地について、現地取材の詳細から宮崎駿監督の制作背景まで徹底的に解説していきます。映画を見た後に必ず訪れたくなる、神秘的な森の世界をお楽しみください。

もののけ姫の森のモデル地は屋久島と白神山地【スタジオジブリ公式発表】

結論から申し上げると、「もののけ姫」の森のモデル地は屋久島(鹿児島県)と白神山地(青森県・秋田県)の2か所であることが、スタジオジブリから公式に発表されています。

宮崎駿監督は「もののけ姫」の制作にあたり綿密な取材を繰り返し、スタジオジブリ公式でも「大いに参考にした場所」として屋久島と白神山地の2か所を挙げています。

場所主なモデル世界遺産登録年特徴
屋久島(鹿児島県)シシ神の森1993年樹齢1000年以上の屋久杉、苔むした原生林
白神山地(青森・秋田県)エミシの村周辺1993年世界最大級のブナ原生林、神秘的な青池

屋久島「白谷雲水峡」- シシ神の森のモデル

宮崎駿監督が何度も通った聖地

屋久島は「もののけ姫」のモデル地であるとスタジオジブリから公表されており、宮崎駿監督は屋久島の中でも白谷雲水峡に何度も足を運び、「もののけ姫」の森のイメージを創り上げていきました。

1995年5月と7月の2回に分かれて、美術・CG・作画・制作などのスタッフを連れてロケハンのため屋久島を訪れています。宮崎駿監督は「僕が日本というものに抱いていた妄想を形にする時に、スタッフに手がかりを与えるために行ったんです」とコメントしています。

白谷雲水峡の見どころと特徴

「苔むす森」は必見スポット

白谷雲水峡は日本蘚苔類学会が「日本の貴重なコケの森」に制定した日本有数の苔スポットで、石や木など、すべてのものが緑色の苔で覆われた幻想的な世界が広がっています。

屋久島には600種類以上のコケ植物が生息しており、これは日本全体で生育しているものの3分の1にあたります。色とりどり、形も違うコケ植物が重なり合う様子は、まさに「こだま」が住んでいそうな神秘的な世界です。

3つのトレッキングコース

  • 弥生杉コース(約1時間) – 初心者向け、散歩気分で楽しめる
  • 奉行杉コース(約3時間) – 白谷雲水峡最大の屋久杉を楽しめる
  • 太鼓岩往復コース(約4-6時間) – もののけ姫の世界を最も満喫できる

太鼓岩 – モロの君の名シーンを思い起こす絶景

太鼓岩は「黙れ小僧!」とアシタカに言い放ったモロの君のセリフで有名なシーンのモデルになったと言われています。つるんとした丸い岩からは、屋久島の森や日本百名山である宮之浦岳を含む山々が見渡せ、高度感があってスリル満点です。

白神山地 – エミシの村のモデル

世界最大級のブナ原生林

青森県と秋田県にまたがる白神山地は、映画「もののけ姫」のアシタカが住むエミシの村のモデルとも言われており、世界最大級のブナの森が広がっています。

白神山地には豊かなブナ林があり、特別天然記念物であるニホンカモシカや天然記念物であるクマゲラ、ニホンザル、イヌワシ、ニホンツキノワグマなど4000種を超える動物が自然の中で生息しています。

神秘の「青池」- シシ神の森の水辺を彷彿とさせる

白神山地の麓にある「青池」はその名の通り美しい青色をした池で、作中でシシ神の森にある池とよく似た雰囲気で神秘的です。

透明度が高く、青いインクを流し込んだような色をした青池は、季節や時間帯によって異なる青色を見せてくれます。青池の神秘的な青色は、いまだ解明されていない謎です。

制作スタッフによる現地取材の詳細

美術監督 男鹿和雄氏の単独取材

1995年に作画監督の男鹿和雄氏は、ひとり白神山地の取材を実施し、岩手県の葛根田川の上流や青森県の鰺ヶ沢町、津軽峠、天狗峠、一ツ森町を訪れています。

スタッフの証言

宮崎監督が「もう一回屋久島でやろう」と言い出し、彼がある時屋久島へ行って原生林を見たことが実はナウシカのきっかけになった腐海の設定です。美術スタッフは、空気の質感を感じたり、雰囲気をつかんだりすることによって、自信を持って絵を描くことができました。

もののけ姫の森に関するSNSの反響

「屋久島の白谷雲水峡、本当にもののけ姫の世界だった!こだまが出てきそうで鳥肌立った」

引用:Twitter投稿より

実際に屋久島を訪れた多くの観光客が、映画の世界に入り込んだような感動を報告しています。特に「苔むす森」では、本当にこだまが現れそうな神秘的な雰囲気を体験できると評判です。

「白神山地の青池、シシ神様が歩いてそうな透明度!」

引用:Instagram投稿より

白神山地の青池については、シシ神が水辺を歩くシーンを連想させるとジブリファンの間で話題になっており、その透明度と神秘的な青色に感動する声が多数寄せられています。

「もののけ姫見た後に屋久島行ったら、自然の見方が完全に変わった。本当に森に神様がいると思える」

引用:ブログ投稿より

映画鑑賞後に聖地巡礼を行った方々からは、自然に対する畏敬の念や環境保護への意識が高まったという声も多く聞かれます。

アクセス情報と観光のポイント

屋久島・白谷雲水峡へのアクセス

屋久島最大の町宮之浦から車で約30分、標高約600mの場所に入口があります。路線バス(1日6往復)またはレンタカーでアクセス可能で、入口で協力金300円を募っています。

注意点:ハイシーズンになるとかなり混雑するケースも多いので、朝早めの出発をお勧めします。

白神山地・青池へのアクセス

白神山地の中でも人気の観光スポット「十二湖」は、白神山地西部・青森県西津軽郡深浦町の標高150~250m、4k㎡に渡り点在する33の湖沼群です。

他のモデル地も存在する複合的な世界観

屋久島と白神山地以外にも、「もののけ姫」には様々な場所がモデルとして使われています。

  • 島根県雲南市「菅谷たたら」 – タタラ場のモデル
  • 長野県富士見町 – 登場人物の名前の由来となった地名

長野県富士見町には、エボシ御前の「烏帽子地区」、甲六の「甲六川」、乙事主の「乙事」など、「もののけ姫」に登場する人物の由来となっている地名がいくつかあります。

聖地巡礼時の注意事項とマナー

環境保護への配慮

コケ植物を傷つけないよう、手のひらで優しく触れる程度にとどめ、写真撮影時も植物や地形を傷つけないよう細心の注意を払いましょう。

持参すべき装備

  • 滑りにくいトレッキングシューズ
  • レインウェア(屋久島は雨が多い)
  • 十分な水分と行動食
  • 熊鈴(白神山地では特に重要)

まとめ:宮崎駿監督の自然への愛が込められた聖地

「もののけ姫」の森のモデル地である屋久島と白神山地は、宮崎駿監督が何度も足を運んで得た感動と自然への畏敬の念が込められた、真の意味での聖地です。

宮崎駿監督は「屋久島に来る前にもののけ姫を見ていただくとまた屋久島の自然も違って見えてくるかもしれませんよ」とコメントしています。

これらの場所を訪れることで、私たちは映画の世界観を体感するだけでなく、自然環境の大切さ、そして人間と自然の共存について深く考える機会を得られます。日本が誇る2つの世界遺産で、「もののけ姫」の壮大な物語の背景にある、宮崎駿監督の自然に対する深い愛情を感じ取ってください。

聖地巡礼を計画される際は、必ず事前に最新の交通情報や入山規制をチェックし、自然環境への配慮を忘れずに、素晴らしい体験をお楽しみください。

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