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もののけ姫のレビュー・評価とは?批評家から一般観客まで多角的評価を完全解説!

もののけ姫のレビュー・評価とは?批評家から一般観客まで多角的評価を完全解説! もののけ姫情報
もののけ姫のレビュー・評価とは?批評家から一般観客まで多角的評価を完全解説!

もののけ姫の評価について「なぜこんなにも評価が分かれるのか?」「本当の価値はどこにあるのか?」と疑問に思ったことはありませんか?1997年の公開から27年が経った今も、この作品に対する評価は人それぞれで、熱狂的支持から厳しい批判まで実に多彩です。この記事では、映画評論家の専門的分析から一般観客の率直な感想まで、あらゆる角度からもののけ姫の評価を徹底的に解説していきます。

もののけ姫の総合評価は?結論から見る作品の位置づけ

レビュー数:276170件 / 平均スコア:★★★★4.1点(Filmarks)という数値が示すように、もののけ姫は圧倒的に高い評価を受けている作品です。

しかし、この高評価の背景には複雑な評価の分散が存在します。事実として、興行成績において、邦画のトップになった。どれだけの日本映画が束になって掛かっても、『もののけ姫』にはかなわなかった。という商業的成功と、アニメの立ち位置を、ただファンが消費するものから、学者や批評家たちが批評するに値する「芸術」へと変える礎を築いた作品として広く認められている。という芸術的評価の両方を獲得している稀有な作品なのです。

もののけ姫の評価の特徴

– 興行収入201億8000万円(当時の日本記録)

– 日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞(アニメ初)

– 海外でも高評価(IMDbで全映画中68位)

– しかし観客の評価は明確に二分化

なぜ評価が分かれるのか?5つの要因を詳しく分析

1. テーマの複雑さと深さ

アニメ映画でありながら「戦闘」「差別」「自然破壊」など、お子様向け作品によくある”ご都合主義の薄っぺらさ”を感じさせないのが本作の特長だと感じる。この複雑さが高評価と批判の両方を生んでいます。

高評価側の意見:

– 環境問題への深い洞察

– 人間の業と希望を描いた普遍性

– 単純な勧善懲悪を超えた複雑な人間関係

批判側の意見:

– テレビも含めて初めてみましたが、結果的に凡庸な印象と感想で、評価が高い理由が分かりません。

– 「難しすぎる」「子供向けではない」「感情移入できない」「メッセージばかりでつまらない」などの悪い評価。

2. 「風の谷のナウシカ」との比較問題

多くの評価で指摘されているのが、ナウシカとの類似性です。この作品はナウシカのリメイクと呼べるほど、テーマも話の構造も似ています。という指摘があり、これが評価を複雑にしています。

「風の谷のナウシカ」の焼き直しと言うか元々の原案じゃん!だから登場人物や設定がナウシカの何に当たるか(複数の人物と混じっている場合もあるが)が判り、複雑な気分。

3. 時代設定の混在による混乱

ストーリーというか時代背景がグチャグチャ過ぎて混乱する(したまま終わった)。製作者側は納得できているのだろうが、神代?平安初期なのか室町期なのか天正~元和なのか、時代がグチャグチャ過ぎて気持ち悪い。

この時代設定の複雑さは意図的なものですが、一般観客には理解が困難な要素として批判の対象となっています。

4. 声優起用への賛否

声とキャラが合ってない。声の人の生顔がそのまま頭をよぎる。(どうして声優を使わないのだろう?日テレや電通からの柵?)

一方で、田中裕子や石田ゆり子などの実力派俳優による演技は高く評価されているという両面があります。

5. エンディングに対する解釈の違い

最終的にシシ神が大爆発(?)し、大地に新たな生命力をもたらす展開で幕を閉じるが、その後にエボシ御前が「さあ、また人間はやり直すわよ」みたいなセリフを言うシーンがめちゃくちゃ含蓄がある。ここで”めでたしめでたし”では終わらないのが「もののけ姫」のいいところだ。

このような曖昧な終わり方が、「深い」と評価する人と「すっきりしない」と批判する人に分かれる要因となっています。

専門家・批評家による評価分析

国内の映画評論家の見解

網野善彦は本作を「ずいぶん勉強した上でつくられている」と評している。歴史学者からの専門的評価は非常に高く、中世史の描写について学術的な価値を認めています。

神と穢れについて、これほど壮大にファンタジックに、そして物語として美しくまとまった映画は、今まで見たことがない。という評価も見られ、宗教的・神話的側面での評価も高いことが分かります。

海外での批評家評価

このサイトの”Top Rated Movies”(会員の10段階評価の集計によるランキング)で『もののけ姫』は現在、史上全映画中、68位という好位置につけています。

海外では特に環境問題への取り組みと、アニメーションの芸術性が高く評価されています。『もののけ姫』は「文化的・政治的・個人的な諸テーマの複合した洗練された映画」だとして、こう論じています。

アニメーション技術への専門評価

わずか数分のカットに1年7か月も制作に掛けたという、蠢く祟り神の描写。1秒間に24枚必要とされるコマの多さと手書きへの拘りは、驚きを超え感動すら覚えます。

技術的な面では、専門家からの評価は一貫して極めて高く、アニメーション史上に残る作品として位置づけられています。

一般観客のリアルな評価と感想

年代別・視聴時期別の評価の違い

子供時代に見た世代の評価:

何十回と幼い頃みたアニメ 最初のアシタカが呪われるシーンがトラウマで何度も泣いた記憶

子供時代にトラウマを受けつつも、大人になって再評価する傾向が強く見られます。

大人になってから初見の評価:

家族揃って(昔、日比谷スカラ座あたりで観たはずの私も含めて)『こんな凄い映画だったんだ』と唸ることになりました。

映画館での大音量・大画面体験により、印象が劇的に変わったという感想も多数見られます。

観点別の評価の特徴

映像美への評価:

「素晴らしい映像美が感じられる作品」「自然と人間の関係を改めて考えさせられる作品」との良い評価。

キャラクター評価:

悪の中の悪じゃないところがエボシ様を嫌いになれない。誰の視点で見るかによって違う発き方をするという複雑なキャラクター設定への評価が高い一方で、感情移入の困難さを指摘する声もあります。

メッセージ性への反応:

思えば、この映画が放映されのは1997年。エヴァンゲリオンが流行った時期と近い。当時はまだ僕は生まれていないのでよくわからないのですが、いろんな事件があり人々は希望が持てずにいた時代かと思われます。

時代背景と作品のメッセージ性を関連付けて評価する深い視点も見られます。

SNS・WEB上での話題と評価の変遷

リバイバル上映時の反響

実は3年前に劇場でリバイバル上映されていた本作。コロナ禍に入って間もない頃なので劇場内はスカスカでしたが、子供の頃からソフト版や、それこそ金曜ロードショーでしか観たことがなかった作品だったので、劇場で観ることができてとても嬉しかったです。

コロナ禍でのリバイバル上映により、新たな評価軸が生まれました。

金曜ロードショー放送時の反応

テレビ放送のたびに Twitter(現X)では大量の感想投稿があり、特に26.9%(2001年1月26日放送)という高視聴率を獲得した。ことからも、一般大衆への強い訴求力が確認されています。

現代の若者世代の評価

全135分。ジブリであまり見返してなかった作品ですね。というのも、結構グロ要素、ダークな要素が多い。現在の若者には「グロい」「暗い」という第一印象を与えがちですが、改めてジブリ映画のクオリティの高さを思い知らされました。すばらしい作品でした!最終的には高評価に転じる傾向が強く見られます。

批評の核心:「完璧な作品」か「問題作」か

「完璧な作品」という評価

今、もし『完璧な映画』ってどういうの?と聞かれたら、真っ先にこの作品をあげると思います。

いやぁ、これこそジブリの最高傑作でしょう。でも、私のマイベストは『紅の豚』。この線引きが自分の中ではしっくりきます。『もののけ姫』は物語とテーマのバランスが破綻せず、宮崎駿作画の到達点

「問題作」という評価

大ヒット「もののけ姫」は失敗作だったのか?というテーマで論じられることもあり、商業的成功と芸術的評価のギャップが議論の対象となっています。

確かに話を補完するような説明的な部分はかなり抜け落ちているし、映画の中での歴史、知識等、分からないことが多すぎたのは事実である。

評価の分岐点

最終的に、もののけ姫の評価が分かれる最大の要因は:

1. 映像体験重視 vs ストーリー重視の視点の違い

2. 子供向け期待 vs 大人向け芸術作品としての受け取り方の違い

3. エンターテイメント重視 vs メッセージ重視の価値観の違い

4. 初見印象 vs 反復鑑賞後の理解度の違い

作品の持つ普遍的価値と現代的意義

環境問題への先見性

テーマとしては、『風の谷のナウシカ』から続く、「人間はこの地球上には必要ないのではないか」を、自然に置き換え、人間と自然の相容れない争いを描きます。

1997年の公開当時から現在まで、環境問題はより深刻化しており、作品の持つメッセージの価値は時代と共に高まっています。

多文化共存への示唆

本作では稲作農民に代表される平地の「定住民」とは全く別の生活圏を持つ「遍歴民(山民・海民・芸能民など)」が多く取り上げられる。

現代のグローバル社会における多様性の課題に対しても、示唆に富んだ内容となっています。

「生きろ」というメッセージの普遍性

悲しみと怒りと愛が混ざり合った状態で、それでも進まなければならないという、人間の業と希望が入り混じった物語。

コロナ禍を経験した現代社会にとって、「生きろ」というメッセージは以前にも増して重要な意味を持っています。

まとめ:多様な評価こそが作品の豊かさを証明

もののけ姫に対する評価の多様性は、作品の欠点ではなく、むしろその豊かさと深さを証明しています。映画とはどうしても判断の基準が観客の嗜好であり、どこをどう理論的に私が語ったところでこれも私の主観的な考えから生まれてくるものなのである。という指摘の通り、評価は主観的なものです。

しかし、27年間にわたって議論され続け、新しい世代にも影響を与え続けている事実こそが、この作品の真の価値を物語っています。もう何度も視聴しているが、そのたびに新たな発見や感情の揺れ動きを体験してしまうから恐ろしい。

最終的に、もののけ姫は「見る人の成長と共に評価が変わる作品」「時代の課題と共に新たな意味を獲得し続ける作品」として、映画史上特別な位置を占める傑作であることは間違いないでしょう。

あなたがもしもののけ姫をまだ観ていない、あるいは昔観て印象が曖昧だという場合は、ぜひ今の自分の視点で改めて向き合ってみてください。きっと新たな発見と感動が待っているはずです。

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