千と千尋の神隠しに出てくる、油屋で働く姉御肌で頼れる先輩のリン。
彼女のセリフは決して多くはありませんが、少ない中でも映画を見たファンの心に残る名セリフが多くあります。
乱暴な口調ですが千尋に優しく、彼女を支えてくれた一人でもあります。
人間臭いと他の従業員から嫌われている中、しっかりと千尋に仕事を教えて面倒を見てくれたリン。
そんな彼女の性格はどういったものなのか、セリフを通して考えてみました。
リンの名言を紹介!
あまり多くのセリフはないリンですが、それだけに喋った時のセリフは印象的なものが多くあります。
千尋と一緒に働くことになり、頼れる先輩として千尋をサポートしてくれたリン。
ここからは、そんな記憶に残るリンの名セリフを紹介していきます。
「あんた、釜爺にお礼言ったの?世話になったんだろ?」
リンと一緒に湯婆婆のところに行くことになった千尋ですが、釜爺のもとを去る時にリンが千尋に向けて言ったセリフです。
お世話になった人にはお礼を言う、という当たり前のことですが千尋はこの時、この世界にきてからの騒動で頭がいっぱいになっており、言うのを忘れていました。
礼儀は大切だと思っていないと、こういうセリフは出てきませんよね。
まだ初対面だった千尋に対してこうして指摘してくれるあたり、彼女が義理堅い性格なのだとよく分かるセリフです。
「俺いつかあの街に行くんだ。こんなとこ絶対にやめてやる」
千尋と一緒に海を見ながら、リンが呟いた言葉です。
油屋で働くことが不本意だとリンは語っていました。彼女が働いている理由は語られていませんが、もしかしたら千尋のように何らかの事情があって働かざるを得ないのでしょうか。
大半の従業員が働くことに疑問を持っていない中、その境遇を呪いつつも未来への希望を諦めない。
それは彼女の意思の固さと、折れない心を持っているという証明になるのではないでしょうか。
映画の中では果たされることはなかった彼女の夢ですが、その後油屋を辞めて海の向こうの街に行けたのでしょうか。
「おまえのことどんくさいって言ったけど、取り消すぞー!」
銭婆のところに向かう千尋に向けてのセリフです。
最初はまともに仕事ができない千尋をどんくさいと言っていた彼女ですが、泣き言ひとつ零さず一生懸命に働いていく千尋を見て、リンの中で彼女への印象が変わっていったことがよくわかるセリフですね。
特にオクサレ様のおもてなしを二人で任された時は、リンと千尋がお互いに奮闘したおかげで最上の結果となりました。
年相応の子供らしく、あまり仕事ができなかった働き始めの千尋と、銭婆のところに向かう時の成長した千尋。
その両方を知っているリンだからこそ、彼女の成長を認めてこうして言葉で表してくれたのでしょう。
セリフから分かるリンの性格
リンのセリフは勝気なものや、ちょっときつい言い方が多いので、彼女のことを怖い性格のキャラクターだと思ってしまうかもしれません。
ですがしっかりとセリフを思い返してみると、礼節を大事に思っており、きちんと相手の成長を認めてくれる優しい性格だということがわかります。
実際、働き始めた千尋に対してもどんくさいと厳しい言葉をかけつつ、それでも見捨てることなく仕事を教えてくれました。
厳しくしつつも千尋のことをしっかり見守ってくれていることが、銭婆のところへ向かう千尋にかけた言葉からもよくわかります。
また、彼女自身不本意ながら油屋で働くことになりつつ、夢をしっかりと持ち続けていることもセリフからわかります。
不本意な状況に置かれても腐ることなく、自分にとって大事なことを忘れずにいられるというのは、強い心を持っていないとできないことです。
リンのセリフからは、優しいだけでなく強い心を持っているということもわかりますね。
SNSでリンのセリフはどう思われているのか?
千尋の先輩であるリンのセリフは、印象深いものが多くあります。
さきほど紹介したセリフ以外にも、見た人たちの中で印象に残ったセリフも多くあったようです。
ここからは、SNSでリンのセリフがどう思われているのかが分かる投稿を二つ紹介していきます。
何気ないセリフも印象に残っているとSNSで話題に
リンの「おまえのことドンくさいって言ったけど、取り消すぞー!」のセリフ、あれはとってもいいセリフだなあ。
千と千尋の神隠しには無駄なセリフも無駄なシーンも何一つないような気がする。— まほぴ⛵ (@mhpokmt) July 23, 2020
“千と千尋の神隠し”で
いちばん好きな台詞は、リンの
「あたりまえじゃん。雨が降れば海くらいできるよ。」
大好きな言葉。
なんて素敵な考え方なんだろう。
わたしもすべてをそんな風に考えられるようでありたい。— Aimer&staff (@Aimer_and_staff) September 27, 2016
千尋の成長を認めてくれた印象的なセリフだけでなく、何気ないセリフにも感動した人はいるようです。
リンというキャラクターが愛されているからこそ、こんなちょっとしたセリフでも印象に残り、ファンの心に感動を与えてくれたのでしょうね。