千と千尋の神隠し:坊が泣くセリフ「泣いちゃうぞ」など坊名言集

キャラクター

千と千尋の神隠しの中でも、人気のあるサブキャラクターと言えば、湯婆婆の息子である坊ではないでしょうか。
見た目は赤ちゃんでありながらも、普通の成人よりも非常に大きなサイズで、前掛けがトレードマークです。
今回はそんな坊の名セリフを、いくつか紹介していきます。

「行ったら泣いちゃうぞ」

坊の部屋に入った千尋に自分と遊ぶよう強要したときに言ったセリフです。
「行ったら泣いちゃうぞ」というセリフだけであれば、千尋に構って欲しい赤ちゃんのような印象を持ちますが、この後坊は「坊が泣いたらすぐにばあばが来てお前なんか殺しちゃうぞ」と発言しています。

見た目はとても愛らしい赤ちゃんですが、千尋にとってはただの脅しに変わりないセリフのため、見た目とのギャップを感じます。
また、坊はとにかく作中で「遊んでほしい」とアピールしていました。
赤ちゃんらしからぬ巨体ではありますが、やはり子どもには変わりないのでしょう。
しかし、遊んでほしがるという子供らしさに相反するセリフもあり、非常に個性的なキャラクターと言えます。
この時点で千尋は坊を完全に怖がって警戒していましたが、無理もありません。

「おんもは体に悪いんだぞ」

同じく千尋が坊の部屋に入ったときに言っていたセリフです。
「おんも」という赤ちゃん用語を使うあたりが、坊の子供らしさを強調しているように感じます。

また、そもそもおんもとは、家の外のことを指します。
千と坊の会話から、坊は湯婆婆に「外に出ると病気になる」と言われて育ったと考えられています。
その後作中で坊は、千と一緒にネズミの姿で度をしていますが、当然ながら病気になることはありませんでした。

恐らく湯婆婆は坊を危険から守るために、「外に出ると病気になる」と嘘の理由を話して、外から出さないようにしていたのではないでしょうか。
あるいは、悪事を働いていたことを隠すために、坊を外の世界に触れさせないようにしていたのかもしれません。
坊に「おんもは身体に悪い」と言い聞かせていた理由は分かりませんが、いずれも嘘を教えられて育ったことは確かです。

「ばあばのケチ。もうやめなよ。」

物語終盤で、坊が千尋をかばうシーンでのセリフです。
湯婆婆に向かって千尋をかばう姿に、思わず感動した人も多いのではないでしょうか。
ここまでで紹介してきたように、坊は当初千尋を脅したり、遊ばないと大泣きしたりなど、子どもながらに自分中心な行動が目立ちました。
ハクを助けるために行動している千尋の事情も知らなかったため、お構いなしになっていたことも要因でしょう。

しかし、坊はネズミの姿に変えられたことをきっかけに、千尋と一緒に行動するようになりました。
一緒にハクを救うために行動していくうちに、精神的に成長したことが伺えます。
また、千尋のことは初対面のとき、「外からやってきて病気を移しに来た」と勘違いしていました。
千尋と共に行動したり、外の世界に触れたりしているうちに、それが湯婆婆の嘘だったことも察していたのかもしれません。

「千を泣かしたらばあば嫌いになっちゃうからね」

千尋が湯婆婆と取引をする終盤のシーンでのセリフです。
坊は最終的に湯婆婆ではなく、一緒に外の世界を冒険してきた千尋の味方になりました。
出会ったばかりのころでは想像もつかないセリフなので、とても印象に残った人は多いでしょう。

この後千尋が元の世界に帰れることになり、嬉しそうに喜ぶ姿も印象的でした。
坊のセリフは子どもそのものですが、千尋と行動することで精神的な成長が見られたように感じます。
坊の魅力や成長度合いなど、どれもさまざまな名セリフから読み取れるので、ぜひ注目しながら本編を楽しんでみてください。

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