ハクは千と千尋の神隠しの中でも、美少年として描かれています。
作中のハクはどのシーンを切り抜いてみてもイケメンなので、男女ともに憧れの気持ちを抱いてしまうようです。
今回はそんなハクのかっこよさを際立てている髪型について紹介していくので、詳しく見てみましょう。
ハクの髪型の名前はかむろ
ハクの髪型はよくファンの間でおかっぱと言われていますが、正式には「かむろ」という名前です。
近年流行のヘアスタイルで言えば、ボブカットのような髪型に近いものを感じます。
かむろは古くから実在した髪型であり、髪を切り揃えて結ばずにいるのが特徴です。
前髪も含めてどこからみても床と平行な「ぱっつん」とした見た目で、清潔感を感じますね。
また、かむろは乱れなく美しく切りそろえられているため、ハクのかっこよさや凛とした姿をより一層引き立たせています。
ハクは作中で龍に変身することはあれど、人間の姿でいるときは常にこの髪型で過ごしていました。
人気キャラクターということもあり、ジブリファンの間ではこの「かむろ」に憧れる人も少なくなかったようです。
ハクの髪型はどの時代を表しているのか
ハクの髪型である「かむろ」は、平安時代後期にあったとされています。
平安時代後期は、鎌倉幕府が開かれるまでの390年間頃です。
この頃になると、ハクと同じかむろの髪型をした集団が、密偵を行っていたという歴史が残っています。
平安時代以降にもかむろは存在していましたが、主に幼い女の子が選ぶ髪型として浸透していました。
この時代の流れを考えてみると、ハクの髪型は平安時代後期を表していると考えてよいでしょう。
ハクは千と千尋の神隠しで、「川の主である神様」という重要な役割を担っていました。
物語ラストでは、千尋がハクに「昔コハク川という川の近くに住んでいたこと」を伝えます。
そして竜の姿だったハクは自分の本当の名前を思い出し、千尋に「私の名前はニギハヤミコハクヌシだ」と言い、嬉しそうに千尋にお礼を言うのです。
ハクの髪型が平安時代後期のかむろということは、もしかするとコハク川は大昔から存在していた川なのかもしれません。
作中でもコハク川は小さな川だったと言われているため、平安時代後期にあった頃は、もっと大きな川だった可能性もあります。
千尋が生きている現代へ歴史が進んでいくにつれて、町がどんどん発展していき、コハク川は小さくなっていったのかもしれません。
リアルでしたい時は美容師に何て言えばいい?
ここからは、ハクの髪型を現代でも楽しむ方法をお伝えします。
切りっぱなしのおかっぱスタイルは、自分でカットすると失敗しやすいため、お店で美容師さんにお願いしましょう。
以下では失敗しないためのコツを紹介します。
長さは顎まで、前髪は眉上と伝える
長さは顎まで、前髪は眉上までと伝えてください。
ほとんどの美容師さんは、プロとは言え平安時代後期の「かむろ」を知りません。
美容師さんに伝えるときは、部分別の長さの目安を伝えつつ、おかっぱにして欲しいとオーダーしましょう。
普通におかっぱと伝えるだけでは、肩や鎖骨など長めにされたり、眉毛が前髪で隠れてしまう恐れがあります。
これではハクの髪型に近い仕上がりにはならないので注意しましょう。
明確に希望の長さを伝えれば、その通りにカットしてもらえるので安心です。
画像を見せるのもおすすめ
口頭だけでは不安な場合は、ハクの画像をスマホでそのまま見せるのもおすすめです。
この方法ならより性格に髪型を伝えられるので、要望のすり合わせがスムーズになります。
美容師さんも簡単にオーダー内容を理解できるため、カット時のカウンセリングに苦手意識がある場合は画像を準備しておくとよいでしょう。