千と千尋の神隠し:千尋に対してお母さんが冷たい理由を考察!

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千と千尋の神隠しでは、千尋のほかに、お父さんとお母さんも不思議な世界に迷い込みます。そこで、千尋のお母さんが少々冷たく感じられる方もいるようです。どことなく不愉快に感じられたり、何となく千尋を嫌っているように感じられたりするといった感想があります。
仮に、千尋のお母さんが千尋に対して冷たいと仮定した場合、どうしてそのような態度をとっているのか考察してみました。

お母さんが千尋に冷たい理由はなぜ?都市伝説を含め調べてみた!

千と千尋の神隠しのなかで、千尋がお母さんにトンネルの中でくっつく場面があります。暗い場所を怖がる子供は少なくありませんし、その際にお母さんに助けを求める子供も珍しくありません。しかしながら、お母さんは千尋を突き放すのです。一般的に考えて、このような態度をお母さんはしないでしょう。

いろいろな都市伝説があります。そのなかには、実は千尋にはお兄さんがいたのですが、千尋が原因で亡くなってしまったなどの話しもあるようです。千尋が川でおぼれてしまった際に、助けようとしてお兄さんが命を落としてしまったのではないかというものです。

また、実はお母さんは千尋の本当のお母さんではないという考察もあります。仮にそうであった場合、子供が怖い思いをしていても、あまり気にならないかもしれません。
千尋のお母さんは冷たいのではなく、教育方針として子供を甘やかさない考え方をしているというものもありました。確かに、子供への愛情表現は人それぞれ異なるため、このような考察もあるのでしょう。

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冷たいお母さんについて、冷ややかな感想もあるようですのでいくつかご紹介します。

「千と千尋の神隠し」の千尋の母親は、明らかに千尋に対して態度が冷たいですよね?何を意図していると思いますか? 娘に対する言い方も酷く、そのくせ旦那にはババアのくせに色目を使って気持ち悪いです。 宮崎はどうして母親をこんな不倫しそうな性悪女にしたんでしょう?

私も映画館で見た時からずっと思っていました 「ちょっとくっつかないでよ。歩きずらいでしょ」 普通なら自分の子供に言わないと思います 他にもジブリで母親が冷たい映画があったと思うのですが…なんだっけな。 ポニョなんかも宗助のお母さんはご飯を作らないでインスタントラーメンを出していましたよね 世のお母さんにあなたもこんなこと言ってませんか?こう見えてるんですよ と言う教訓にするため?とも思いましたが。 基本的に母親と仲良しの話が少ない気がします。
教訓にするためという意見もあるようですね。

これは私の妄想ですが、おそらく千尋の母親は計算高く、プライドの高い人なのだと思います。というのも夫はなかなか仕事のできる人で、そんな夫にくっついていれば自分は重役夫人になれて楽もできると考えていたのではないでしょうか。しかし、田舎に引っ越すということは夫が地方にとばされたということで、自分の人生設計に狂い生じた母親はこんなはずではなかったと投げやりになっていると思います。両親が投げやりになっていて屋台の主人が来ても金を払えばいいという安心感から食べ物を断りもなく食べ始めたのでしょう。以上のことから千尋を親から切り離すための布石だと思います。 長文、乱文失礼しました。

参考URL:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1353334638

なかなか酷い母親像というか女性像ですね。
千と千尋の神隠しのテーマは、「少女の自立」なのだそうです。 甘えん坊で、鈍臭くて、泣き虫な千尋を思って、少し厳しく、冷たくしているのだと思います。
こちらは、愛情表現の一つではないかといった意見です。確かにこういう見方もできますね。

宮崎監督はなぜお母さんをこのような設定にしたのか?

優しいお母さん、厳しいお母さん、ぐうたらお母さんなど、いろいろなお母さん像があるかと思いますが、今回は冷たい印象を与えるお母さんが登場しました。そこで疑問が生まれます。どうして、宮崎監督はあえてこのようなタイプのお母さんを選んだのかということです。
千と千尋の神隠しは、千尋の成長が大きなテーマであるとも言われています。そこにつながる理由があるのかもしれません。冷たく見えるお母さんを登場させた理由について、少し考えてみました。

理想的ではないお母さんを登場させて千尋の生い立ちを想像させるため

千尋がこれまでどんな生活をしてきたのか、作品の中にはまったく出てきません。楽しい幼少期を送ってきたのか、それとも苦痛な日々が続いていたのかといったこともわかりません。
お母さんの態度や雰囲気によって、おおよその想像がつきます。

湯婆婆と比較させるため

湯婆婆は、とにかく自分の子供をかわいがります、。少々行き過ぎのようにも感じられますが、だからこそ千尋のお母さんとの違いが分かりやすく感じられます。子供に対して、過保護でもいけない、無感心でもいけないということを伝えたかったのかもしれません。

どんな環境に育ったとしても人は成長できると伝えたかった

千尋はいろいろな経験を重ねながら、どんどん成長していきます。最初は頼りなかった女の子でしたが、自分の力で乗り越え切り開いていきます。
冷たいお母さんを登場させたのは、愛情をもらえなかった人間でも、自分次第でいかようにも変わることができるということを教えたかったのではないでしょうか。だから、諦めたりすねたりしていないで、自分の人生を生きなさいと言いたかったのかもしれません。

お母さんにもう一度自分を振り返ってほしかった

誰でも、本当は良いお母さんになりたいと思っているでしょう。しかしながら、忙しかったり不満が続いていたりすると、誰かに当たってしまうこともあるものです。冷たいお母さんを登場させたのは、このお母さんを見て自分がどんなふるまいを子供にしているのか考えて欲しかったのかもしれません。
また、むしゃむしゃ食べているシーンもありますが、ここから己の欲求だけを大切にしているようにも感じられます。自分だけでなく、子供にももっと目を向けて欲しいという願いもこめられていたのではないでしょうか。

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