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日本マーケティング協会とは?怪しいの?会費・活動内容など評判を徹底解説!

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マーケティングは企業活動の中心に位置する重要な分野です。そのマーケティングの振興と普及を目的として設立された日本マーケティング協会の活動や役割について、このブログで詳しく解説します。設立の経緯から主要なイベント、会員制度までを紹介しながら、この協会がマーケティングの発展にどのように貢献しているのかを見ていきましょう。

1. 日本マーケティング協会とは?設立の経緯と理念

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設立の経緯

日本マーケティング協会(JMA)は、1957年10月7日に設立された公益社団法人です。昭和32年の日本は、戦後の復興期を経て経済成長の真っただ中であり、企業や産業界におけるマーケティングの重要性が増していました。当時、味の素の社長であった道面豊信氏が会長に就任し、マーケティングの普及とその理論・技法の研究を目的として設立されました。この背景には、企業経営の近代化を促進し、日本全体の産業発展に寄与する目的がありました。

協会の理念

日本マーケティング協会は、営利を目的としない公益社団法人であるため、企業や団体が持つ知識や経験を基に、 principlesに則った活動を行っています。その理念は、おもに以下のような要素を含んでいます。

  • 経営の近代化: 日本の企業が競争力を持つためには、現代の市場環境に適応しなければなりません。このため、マーケティングの理論や手法の普及を推進しています。
  • 産業の発展: マーケティング活動を通じて、日本の産業全体を支えることが目指されています。これは、より良いサービスや商品の創出を通じて顧客の満足度を高め、結果的に経済貢献を促すことに繋がります。
  • グローバルな視野: 単なる国内中心の展開ではなく、国際的な視点を持ち多様な市場における戦略を考えることが求められています。

マーケティングの総合的活動

日本マーケティング協会が掲げるマーケティングの定義は、企業を含む様々な組織が相互理解に基づいて市場を創造するための総合的な活動とされています。これは、顧客との関係を重視し、競争が公正に行われる環境を作ることに寄与するものです。

日本マーケティング協会は、マーケティング専門家や研究者の集団として、社会の多様性に対応した施策を進めることで、日本のマーケティング界をリードし続けています。

2. マーケティングの研究・教育・普及に尽力する活動内容

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日本マーケティング協会は、マーケティング分野における研究、教育、普及を通じて、幅広いプログラムや活動を展開し、企業や個人の成長を支援しています。

マーケティング検定制度

協会が提供する主要なプログラムの一つは、マーケティング検定です。この資格制度は、マーケティングに関する知識や実践的なスキルの評価を行い、受験者が市場調査や戦略の立案についての理解を深める機会を提供します。試験を受けることで、自身の学びを客観的に示すことができ、キャリアの向上にもつながります。

教育研修プログラム

協会では、多様なニーズに応じた教育研修プログラムを整備しています。主なコースには以下のようなものがあります。

  • ベーシックコース: マーケティングの基本を学ぶための入門プログラムで、初心者でも理解できる内容となっています。
  • マスターコース: より高度な知識と実践的なスキルを身につける中級者向けのプログラムです。
  • エグゼクティブコース: 経営者や管理職のために設計された合宿形式のプログラムで、戦略的思考を育むことを重視しています。

これらのプログラムは、参加者がマーケティングに関するスキルを高めるために重要な機会を提供します。

各種イベントの実施

さらに、日本マーケティング協会はフォーラム、セミナー、展示会などの多彩なイベントを開催しており、マーケティングに関する最新の情報やトレンドを共有し、参加者同士のネットワーキングの場を提供します。業界の専門家や著名な講師を招いた講演によって、リーダーシップやイノベーションについての洞察を得ることができます。

知識の普及活動

協会は知識の普及にも力を入れており、会員向けの機関誌や書籍の発行に加え、公式ウェブサイトで幅広いマーケティング情報を無料で配信しています。この取り組みにより、マーケティングに興味を持つ多くの方々が簡単にアクセスできる情報源となり、多くの人々の役に立つことを目指しています。

特別講習会とサポート

協会では、不定期に特別な講習会やワークショップを開催しており、最新の業界トレンドや技術に関する情報を提供します。参加者は、実際の業務で直面する課題を解決するためのアイデアを交換し、貴重な知識を得ることができる機会です。

このように、日本マーケティング協会は、マーケティングの質の向上と持続可能な成長を促進する重要な役割を果たしています。

3. 主要イベントと検定試験で知られる日本マーケティング協会

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日本マーケティング協会は、その設立以来、マーケティングの進歩と発展を促すためにさまざまなイベントや検定試験を実施してきました。これらの活動は、会員同士の知識交換を促進する重要な機会となっています。

マーケティングカンファレンス

毎年開催されるマーケティングカンファレンスは、業界の専門家や研究者が集まり、最新のマーケティングトレンドや実践事例について議論する場です。このカンファレンスには、基調講演やパネルディスカッションが含まれ、多様な視点からの情報収集が可能です。また、参加者同士のネットワーキング機会も設けられており、業界の新たなつながりを築く場としても重要な役割を果たしています。

セミナーとワークショップ

協会では、特定のテーマに基づいたセミナーやワークショップも頻繁に行われています。これらのセミナーは、実務家からのケーススタディや具体的なノウハウの提供を通じて、参加者が実務に役立つ知識を深めることができる場となっています。また、最新のマーケティング手法やツールについての情報提供も行われ、参加者は常に変化するマーケティング環境に対応できるスキルを磨くことができます。

検定試験

日本マーケティング協会は、マーケティングの知識とスキルを証明するための検定試験も実施しています。これにより、受験者は自身の専門知識を客観的に評価され、その結果をキャリア形成に活かすことができます。特に、検定制度は、多くの企業にとってマーケティング活動の評価基準となり、資格取得によって市場価値を高める手段として利用されることが多いです。

業界の専門家とのコラボレーション

協会のイベントでは、マーケティングの分野で活躍する業界の著名な専門家や経営者を招くことが多く、その貴重な知見を直接聞く機会が設けられています。こうした交流を通じ、参加者は業界の最前線にいる専門家から直接学ぶことができ、自身の実務に役立てることができます。

結果としての価値

これらのイベントや検定試験を通じて、日本マーケティング協会は単なる知識の提供にとどまらず、参加者同士の活発な情報交換やネットワーキングを促進しています。これにより、マーケティング分野の専門性をさらに高め、日本のビジネス環境における競争力を向上させることを目指しています。

4. 会員制度と加入方法 – 企業や団体はどうすれば参加できる?

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会員制度の概要

日本マーケティング協会では、企業や団体が参加できる会員制度を設けています。この制度は、マーケティングにおいて専門的な知識を身につけたい企業や、業界のトレンド情報を得たいと考えている団体にとって、有益な機会となります。会員は、情報提供やネットワーキングの場を通じて、マーケティングに必要なリソースを得ることができます。

加入対象

日本マーケティング協会の会員として参加できるのは、以下のような組織や企業です。

  • マーケティング関連の業務を行っている法人
  • 学術研究機関
  • 教育機関
  • 個人事業主(特定の条件を満たす場合)

申し込み手順

1. お問い合わせ

まずは事務局にお問い合わせを行い、自社のビジネスニーズや加入の目的を明確に伝えます。協会の公式ウェブサイトからも必要な情報を得られます。

2. 必要書類の準備

加入申し込みには、いくつかの必要書類があります。代表的なものは以下の通りです。

  • 入会申込書
  • 法人登記簿謄本(法人の場合)
  • 事業計画書(必要に応じて)

書類が整ったら、所定の提出先に送付します。

3. 資格審査

申し込みが完了すると、協会による資格審査が行われます。このプロセスは、提出された書類の正当性や、マーケティング活動における実績などを確認するためのもので、通常は数週間で完了します。

4. 加入通知と会費の支払い

資格審査に通過すると、入会が正式に承認され、加入通知が送られます。同時に年会費の支払い方法に関する案内も含まれています。会費は、企業の規模や業種に応じて異なるため、事前に確認しておくことが重要です。

会員特典

会員になると、さまざまな特典を受けることができます。具体的には、以下のような内容が含まれます:

  • 専門的なマーケティングに関するセミナーや研修の参加
  • 最新の業界情報の提供
  • マーケティング調査報告書など、貴重な資料でのサポート

このような特典を活用することで、マーケティングの専門知識を広げることができ、競争力を向上させることにも繋がります。

5. 日本マーケティング協会への批判的な視点と課題

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日本マーケティング協会は、60年以上にわたって日本のマーケティング界を支えてきた重要な組織ですが、その活動にはいくつかの批判的な視点と課題も存在します。以下では、それらの主な点を掘り下げていきます。

1. 定義の見直しの必要性

日本マーケティング協会による「マーケティングの定義」は、1990年以来変わらず使用されています。しかし、時代の変化やテクノロジーの進化に伴い、顧客のニーズや市場のダイナミズムが大きく変化しています。このような変化に迅速に対応するためには、定義を見直し、現代のビジネスシーンに合った新たな視点を取り入れる必要があるとの意見があります。

2. 学術と実務のギャップ

協会内にはマーケティングの研究者と実務家が所属していますが、研究と実践の間にはしばしばギャップが生じます。学術的な視点からの理論は重要ですが、それが実際のビジネスにどのように適用されるかについての具体的なサポートが不足しているとの指摘があります。このギャップを埋めるための計画や施策が求められています。

3. 競争環境の変化への対応

グローバル化が進み、競争環境が激化する中で、日本マーケティング協会はどのようにして会員企業に価値を提供し続けるかが大きな課題です。他の国際的なマーケティング機関との競争に勝つために、新たな知識やツールの提供、さらには国際的なネットワークの構築が期待されています。

4. 多様なニーズへの対応不足

会員企業のニーズは多岐にわたり、特に中小企業と大手企業では求めるサポートや情報が異なります。そのため、協会が提供するプログラムやサービスがすべての会員に満足してもらえるとは限りません。特に中小企業向けに、より実践的で手軽な支援を強化することが課題とされています。

5. 情報収集と発信の透明性

協会が発信する情報の多くは専門的であり、一般のビジネスパーソンにとっては理解しにくい場合があります。情報の透明性やアクセスのしやすさを向上させるために、より平易な表現や、実務に役立つ具体的な事例を含めたコンテンツ作成が望まれています。

これらの課題に対して、日本マーケティング協会がどのように取り組んでいくのか、またその結果がどれほど会員や業界に影響を与えるのかが今後の注目ポイントとなります。

まとめ

日本マーケティング協会は長年にわたり、マーケティング分野における研究、教育、普及活動に尽力してきました。検定試験やセミナー、各種イベントの開催により、企業や個人の成長を支援し、日本のマーケティング界をリードする存在となってきました。しかし、時代の変化に合わせた定義の見直しや、学術と実務の連携強化、グローバル化への対応など、課題も指摘されています。今後、協会がこれらの課題に真摯に取り組み、会員や業界のニーズに応えていくことが期待されます。日本マーケティング協会の持続的な発展は、ひいては日本のビジネス環境における競争力の向上にも重要な役割を果たすと考えられます。

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