
世界中で圧倒的な人気を誇るBTS。今では数万人規模のスタジアムを満員にし、グラミー賞にノミネートされるほどの存在ですが、デビュー当時は想像を絶する苦労の連続でした。
2026年3月30日、BTSのメンバーVが公開されたインタビューで、デビュー直後の初ファンミーティングについて「30人も来なかった」と振り返り、大きな話題となりました。しかし彼は続けて「でもメンバー7人より多かったので幸せだった」と当時の心境を語っています。
この言葉からは、世界的スターになる前のBTSの姿が垣間見えます。今回は、このVの回想をきっかけに、BTSのデビュー当時の無名時代、練習生時代の苦労、そしてそこから世界的グループへと成長していった軌跡を、できるだけ詳しく紐解いていきます。
Vが語った「初ファンミーティング30人」の真実
2026年3月30日に公開されたインタビューで、Vことキム・テヒョンが明かしたエピソードは、多くのファンに衝撃を与えました。
「メンバーより多かったから幸せだった」という言葉の重み
Vによると、BTSのデビュー直後に開催された初めてのファンミーティングには、25人から30人程度のファンしか集まらなかったといいます。現在の人気を考えると信じられない数字ですが、これがBTSの出発点でした。
しかし注目すべきは、Vがこの状況を否定的に捉えていなかったという点です。「メンバーが7人だったので、それより多い人数が来てくれて幸せだった」という彼の言葉には、どんな小さな応援も心から喜んでいた当時の純粋な気持ちが表れています。
この謙虚さと感謝の姿勢こそが、BTSが世界中のファンから愛される理由の一つかもしれません。彼らは成功した今でも、初心を忘れず、一人ひとりのファンを大切にする姿勢を貫いています。
無名時代のファンミーティングとは
2013年6月13日にデビューしたBTSですが、当時は所属事務所Big Hit Entertainment(現HYBE)も小規模で、大手事務所のような宣伝力はありませんでした。
デビュー直後のファンミーティングは、大きな会場ではなく、おそらく小規模なスペースで行われたと考えられます。30人という参加者数は、現在のBTSを知る人にとっては驚きの数字ですが、無名の新人グループにとっては決して珍しいことではありませんでした。
それでもメンバーたちは、集まってくれた一人ひとりのファンと真摯に向き合い、パフォーマンスを披露し、交流を深めていったのです。
BTSデビュー当時の状況を徹底解説
Vの回想をより深く理解するために、BTSがデビューした2013年当時の状況を詳しく見ていきましょう。
2013年6月13日のデビュー日
BTSは2013年6月13日、1stシングル『NO MORE DREAM』でデビューしました。ヒップホップをベースにした激しいダンスと、学校や社会の型にはまることへの疑問を投げかける歌詞が特徴的な楽曲でした。
デビュー前から公式Twitter(@BTS_twt)でファンとのコミュニケーションを図っていたBTSですが、デビュー時のフォロワー数は約8,200人程度だったとされています。現在の数千万人というフォロワー数と比べると、本当に小さなスタートだったことがわかります。
デビュー前のSNS戦略
興味深いのは、BTSがデビュー前の2012年12月頃から積極的にTwitterを活用していたという点です。当時、K-POPグループがデビュー前からSNSでファンと交流するのは珍しいことでした。
この戦略は、大手事務所のような潤沢な宣伝予算がない中で、直接ファンとつながる手段として選ばれたものでした。メンバーたちは練習の合間に自撮り写真を投稿したり、日常の様子をシェアしたりして、少しずつファンベースを築いていったのです。
デビュー曲『NO MORE DREAM』の反響
デビュー曲『NO MORE DREAM』は、商業的に大ヒットしたわけではありませんでしたが、BTSの音楽性と方向性を示す重要な作品となりました。社会に対するメッセージ性の強い歌詞は、後のBTSの音楽の基盤となっていきます。
デビュー後数ヶ月で、BTSはMelon Music Awardsをはじめとするいくつかの新人賞を受賞しました。これは業界内で一定の評価を得ていた証拠ですが、一般的な知名度はまだまだ低い状態でした。
デビュー前の練習生時代の過酷な日々
Vの「30人のファンミーティングでも幸せだった」という言葉の背景には、デビュー前の練習生時代の過酷な経験があります。
狭い練習室での10人一部屋生活
BTSのメンバーたちは、2012年12月頃からデビューに向けた本格的な準備を始めました。当時の練習生たちは、狭い練習室で10人が一部屋という環境での共同生活を送っていたとされています。
プライバシーがほとんどない環境で、朝から晩まで歌とダンスの練習を繰り返す日々。疲労と緊張の中で、メンバー同士の絆が深まっていったのです。
練習生30名からの競争と脱落
デビュー前、Big Hit Entertainmentには約30名の練習生がいたとされています。しかし、デビューメンバーに選ばれるのはそのうちのわずか7名だけ。練習生たちの間では常に入れ替わりがあり、メンバーの構成も何度も変更されました。
いつ自分が外されるかわからないというプレッシャーの中で、それでも仲間として支え合い、練習を続けた日々。この経験が、BTSメンバー間の強い結束力の源になっているのかもしれません。
Vの「秘密兵器」としての加入
実はVは、デビュー直前までビジュアルが非公開の「秘密兵器」として扱われていました。大邱で行われたオーディションで唯一合格したVは、その際立ったビジュアルと表現力で最後にメンバーに加わりました。
他のメンバーが既にSNSなどで顔を公開していた中、Vだけは謎のメンバーとして注目を集め、デビュー直前に初めてその姿が明かされたのです。この戦略は、デビュー前から話題作りに成功した要因の一つとなりました。
無名時代から這い上がった軌跡
30人のファンミーティングから始まったBTSですが、そこから世界的グループへと成長していった過程には、数々の努力と転機がありました。
地道なファン獲得活動
デビュー直後のBTSは、大きな音楽番組への出演機会は限られていました。それでも彼らは諦めることなく、小さなイベントやショーケース、ファンサイン会などを精力的にこなしていきました。
一人ひとりのファンと直接会話し、パフォーマンスを見てもらい、音楽を聴いてもらう。そうした地道な活動の積み重ねが、徐々にファンベースを広げていったのです。
日本進出初期の反響
興味深いのは、BTSの日本進出が比較的早い時期から成功の兆しを見せていたことです。2013年12月から2014年1月にかけて行われた日本でのショーケースには、なんと4万6,000人以上の応募が殺到しました。
韓国ではまだ無名に近い状態だったBTSが、日本では早くから注目を集めていたのです。これは、彼らの音楽性やパフォーマンスの質の高さが国境を越えて評価されていたことを示しています。
SNSを通じた直接コミュニケーション
BTSの成長において欠かせないのが、SNSを通じたファンとの直接的なコミュニケーションです。デビュー前から続けていたTwitterでの情報発信は、デビュー後も継続されました。
メンバー自身が投稿する写真や動画、日常の出来事の共有は、ファンとの距離を縮め、強い絆を生み出しました。大手事務所のような大規模プロモーションができない分、この「近さ」がBTSの大きな武器となったのです。
BTSが世界的グループになった理由
30人のファンミーティングから始まったBTSが、なぜ世界的なグループになれたのでしょうか。その理由を探ってみましょう。
音楽性と社会的メッセージ
BTSの音楽は、デビュー曲から一貫して社会的なメッセージを含んでいました。学校教育への疑問、若者の苦悩、自己愛の大切さなど、世界中の若者が共感できるテーマを扱ってきました。
単なるアイドルポップスではなく、聴く人の心に響くメッセージ性の強い音楽。これが言語や文化の壁を越えて、世界中のファンの心を掴んだのです。
メンバー全員の作詞作曲参加
BTSの特徴として、メンバー自身が楽曲制作に深く関わっている点が挙げられます。特にRMとSUGAは多くの楽曲で作詞作曲を手がけており、自分たちの言葉で自分たちの物語を語っています。
この真摯な姿勢が、ファンからの信頼と共感を生み出しました。プロデューサーが作った曲を歌うだけではなく、自分たちの経験や思いを音楽に込めているからこそ、聴く人の心に届くのです。
パフォーマンスの圧倒的なクオリティ
過酷な練習生時代を経て磨き上げられたBTSのパフォーマンスは、デビュー当初から高い評価を受けていました。同期したダンス、力強いラップ、感情豊かなボーカル。そのすべてが融合した舞台は、観る者を圧倒します。
YouTubeなどの動画プラットフォームを通じて世界中に拡散されたパフォーマンス映像は、言葉がわからなくても魅力が伝わるものでした。
ファンとの相互関係
BTSとファン(ARMY)の関係は、一方通行ではありません。BTSはファンの声に耳を傾け、ファンはBTSを全力で応援する。この相互的な関係が、他のアーティストには見られない強固なコミュニティを形成しました。
30人のファンミーティングで感じた「幸せ」を忘れないVの言葉には、今でもファン一人ひとりを大切にする姿勢が表れています。この謙虚さと感謝の気持ちが、世界中のファンの心を掴んで離さないのです。
現在のBTSと変わらない姿勢
世界的なスターとなった今でも、BTSは初心を忘れていません。
成功しても変わらない謙虚さ
グラミー賞にノミネートされ、ビルボードチャートで1位を獲得し、国連でスピーチをするまでになったBTS。しかし彼らは成功に驕ることなく、常に謙虚な姿勢を保っています。
Vが今回、デビュー当時の「30人のファンミーティング」について語ったのも、自分たちの原点を忘れないという意思の表れでしょう。どれだけ有名になっても、最初に応援してくれた人たちへの感謝を忘れない姿勢が、ファンの心を打つのです。
ファンとの距離感を保つ努力
世界的なグループになった今でも、BTSはSNSを通じてファンとコミュニケーションを続けています。もちろん以前のようにこまめに投稿することは難しくなりましたが、それでも機会があれば自分たちの言葉でメッセージを発信しています。
V Liveなどのプラットフォームを通じた生配信も積極的に行い、ファンとの「近さ」を維持しようとする姿勢は、デビュー当初から変わっていません。
社会的責任を果たす活動
BTSは音楽活動だけでなく、社会的なメッセージの発信や慈善活動にも力を入れています。国連でのスピーチ、Black Lives Matter運動への支援、新型コロナウイルスへの寄付など、その影響力を社会のために使う姿勢は、多くの人々から尊敬を集めています。
無名時代に苦労を経験したからこそ、困難に直面している人々への共感と支援の気持ちが強いのかもしれません。
BTSの軌跡が教えてくれること
Vの「30人のファンミーティングでも幸せだった」という言葉から始まったこの振り返りは、私たちに多くのことを教えてくれます。
小さなスタートを恥じない
どんな大きな成功も、小さなスタートから始まります。BTSは30人のファンミーティングから始まりましたが、そのことを恥じることなく、むしろ誇りを持って語っています。
大切なのは、今の状況がどうであるかではなく、そこからどう努力し、成長していくか。BTSの軌跡は、そのことを教えてくれます。
一人ひとりの応援の価値
「メンバーより多い人数が来てくれて幸せだった」というVの言葉は、一人ひとりの応援がどれほど価値あるものかを示しています。
今では数万人規模のコンサートを行うBTSですが、最初の30人のファンも、今のファンも、彼らにとっては同じように大切な存在。この姿勢が、世界中のファンから愛される理由なのです。
地道な努力の積み重ね
BTSの成功は、一夜にして訪れたものではありません。練習生時代の厳しい訓練、デビュー後の地道なファン獲得活動、音楽への真摯な取り組み。そうした努力の積み重ねが、今の栄光を築いたのです。
華やかなステージの裏には、数え切れないほどの努力と挑戦があります。そのことを忘れず、謙虚に歩み続けるBTSの姿勢は、多くの人々にとって励みとなっています。
まとめ:無名時代の記憶が今のBTSを支えている
BTSのVが語った「初ファンミーティングは30人も来なかった。でもメンバー数より多かったので幸せだった」という言葉は、単なる過去の回想以上の意味を持っています。
それは、どんなに世界的なスターになっても初心を忘れないという決意であり、最初から応援してくれたファンへの感謝であり、これからも謙虚に音楽活動を続けていくという約束でもあります。
2013年6月13日にデビューしたBTSは、当初はフォロワー8,200人のTwitterアカウントと、30人のファンミーティングから始まりました。練習生時代は10人一部屋の狭い宿舎で過酷な訓練を重ね、デビュー後も地道にファンとの交流を続けてきました。
そこから世界的グループへと成長した背景には、音楽性の高さ、パフォーマンスのクオリティ、社会的メッセージの発信、そして何よりファンとの強い絆がありました。
日本での早期からの成功、SNSを通じた直接コミュニケーション、メンバー自身による楽曲制作。これらすべてが組み合わさって、言語や文化の壁を越えた世界的な人気を獲得したのです。
Vが今回語ったエピソードは、BTSがこれまで歩んできた道のりを象徴するものです。小さなスタートを恥じることなく、一人ひとりのファンを大切にし、地道な努力を積み重ねる。そうした姿勢こそが、BTSを世界中から愛されるグループにしたのです。
そして重要なのは、BTSが今でもその姿勢を変えていないということ。成功しても謙虚さを失わず、ファンとの距離を保ち続け、社会的責任を果たそうとする。この一貫性が、ファンからの深い信頼を生み出しています。
30人のファンミーティングでも「幸せだった」と語れる心。それは、人数や規模ではなく、応援してくれる人の気持ちこそが大切だという、BTSの価値観を表しています。
世界中に何百万人ものファンがいる今でも、BTSは一人ひとりのファンを大切にしています。それはきっと、最初の30人のファンから感じた「幸せ」を、今も忘れていないからでしょう。
BTSの無名時代から世界的グループへの軌跡は、夢を追いかけるすべての人にとって、希望と勇気を与えてくれる物語です。どんなに小さなスタートでも、真摯な努力と感謝の気持ちを忘れなければ、大きな花を咲かせることができる。BTSはそのことを、自らの歩みで証明してくれています。