今でも根強い人気を誇る映画、千と千尋の神隠し。
この映画では、多くの特徴的なキャラクターが登場してファンを楽しませてくれます。
そんなキャラクターたちの一人である釜爺。
たくさんの腕を持ち、湯婆婆が経営する油屋で働いています。
釜爺は主人公である千尋とも繋がりが多く、その成長に欠かせないキャラクターです。
そんな釜爺の正体は、いったいなんなのでしょうか。
この記事では、油屋で働く不思議な老人、釜爺について考察していきます。
釜爺のプロフィール
釜爺のプロフィールはこのようになっています。
年齢 | 不明 |
性別 | 男 |
性格 | 頑固な職人気質だが優しい |
釜爺は40年前の切符を持っていたので、少なくとも40歳は超えているでしょう。
見た目は老人ですから、年齢は40歳以上であることが考えられます。
頑固な職人気質ですが、千尋にさまざまな助言をしたり、助けてくれたこともあるので優しい一面もあります。
頑固さと優しさのギャップは、ファンの間で人気が出た一因かもしれませんね。
釜爺がいなきゃ油屋は回らない?仕事は何をしている?
釜爺は油屋の地下にあるボイラー室で働いています。
ススワタリたちに石炭を運ばせ、自分はたくさんある腕を操ってボイラーの操作をしていました。
さらにオクサレ様が訪れた時には、リンが釜爺に頼んで薬湯を出してもらったと言っています。
つまり釜爺の仕事は、油屋のお風呂の温度管理やお湯を送る仕事なのです。
お湯屋である油屋にとって、欠かせない仕事を任されているのですね。
釜爺の正体は?
油屋で重要な仕事を任されている釜爺。
その正体とは、いったい何なのでしょう。経営に関しては厳しい湯婆婆に、お湯屋としては一番重要な場所を任されている以上、信頼関係があることが伺えます。
ここからは、釜爺の正体について考察してみましょう。
神話の神様:イザナギ説
釜爺の正体として考えられるもののひとつは、日本神話の神様であるイザナギです。
物語の終盤で、銭婆のもとに向かおうとした千尋に渡した切符。
この切符こそ釜爺がイザナギではないか、と考察できる理由です。
切符を渡す時、釜爺は「昔は戻りの電車があったんだが、近頃は行きっぱなしだ」と語っています。
日本神話ではイザナミは一度黄泉の国へと行って、帰ってきたことがあります。
この切符が黄泉の国へと向かう電車のものだとすれば、釜爺は一度黄泉の国へ行って帰ってきたのではないかと考えられます。
それこそ、都市伝説に近いですが釜爺がイザナギではないかと考えられる理由になるのです。
カマドウマやザトウムシ説
釜爺の正体としてもう一つ考えられるのが、カマドウマやザトウムシなどの虫です。
釜爺は6本の腕を持っており、それを自在に操ることができました。6本の腕を自在に操る様子は、ザトウムシなどを連想させます。
少し前屈みになってボイラーを操作している恰好も、どことなく虫に見えるので、これが正体ではないかと考える人も多いようです。
ただ、腕は6本ですが足も合わせると8本になってしまうので、虫が正体だとは考えにくいかもしれません。
宮崎監督のオリジナル説
さまざまな正体が考察できる釜爺ですが、宮崎駿監督のオリジナルでモデルはいない可能性も考えられます。
宮崎駿監督といえば、特徴的なデザインのキャラクターがこれまでの映画でも数多く登場していました。
ですから、釜爺もまた宮崎駿監督がオリジナルで考えたキャラクターではないでしょうか。
釜爺と湯婆婆の関係は?
ボイラー室という、ある意味では油屋の心臓部を任されている釜爺。
そんな釜爺と湯婆婆の関係は、いったいどうなっているのでしょうか。
映画の中では、直接この2人が言葉を交わしたり、出会うことはありませんでした。
普通に考えれば、油屋で働いている以上他の従業員と同じく、湯婆婆に雇われているのではないかと考えられます。
しかし、他の従業員とは違い釜爺は湯婆婆に様を付けて呼ぶことはなく、銭婆のことも知っている様子があり、かなり湯婆婆のことを知っていることが伺えます。
ボイラー室という心臓部を任されている以上、かなり信頼されていることはわかります。
都市伝説ですが、湯婆婆の夫ではないかとも言われています。
確かに湯婆婆についてかなり詳しく、さらにとても信頼されていることを考えると、夫婦であると考えるのも自然に思えますね。