
BTSのリーダーRMが、2024年6月12日・13日に開催された釜山アジアド主競技場でのワールドツアー「BTS WORLD TOUR 'ARIRANG' IN BUSAN」の2日目公演終了後、ファンコミュニティに長文メッセージを投稿しました。デビュー13周年を迎えた2024年6月13日に綴られたこのメッセージには、ファンに対する深い感謝と、アーティストとしての自分自身を見つめ直す言葉が込められています。
この記事では、RMが投稿したメッセージの全文と内容を詳しく紹介しながら、その言葉に込められた意味や背景、釜山公演が持つ特別な意味について徹底解説します。
RMが釜山公演後に投稿したメッセージ全文
RMは釜山公演の2日目終了後、ファンコミュニティに心境を綴りました。そのメッセージの核となる部分を紹介します。
「救う/救われる」という関係性への本音
RMはまず、ファンとアーティストの関係性について、こう語りました。
「『誰かが誰かを救う』という言葉を、ものすごく好きでも、ものすごく信じているわけでもありません。でも、そう言われるたびに『僕もあなたたちに救われていなかっただろうか』と振り返ります」
この言葉には、「自分たちがファンを救う存在」として神格化されることへの慎重な姿勢と、同時に自分自身もファンの存在によって支えられてきたという相互性の意識が表れています。アーティストとファンの関係を一方的なものではなく、互いに支え合う関係として捉えるRMの誠実さが伝わってきます。
「声を届ける人」としての自己認識
続けてRMは、アーティストとしての自分自身をこう表現しました。
「たくさんの言葉を紡いで、たくさんの声を投げかけてきましたね。どんな音律や石ころが今ここにいる皆さんに届いたのかは分かりませんが、僕はずっとそうやって送り届けて、投げかける人だと思います。十三年前も、これからも。聴いてくださる皆さんがいるならば。」
RMは自分を「救い主」ではなく「声を投げかけ続ける人」として位置づけています。「どんな音律や石ころが届いたのか分からない」という表現からは、受け取り方を聴き手に委ねる謙虚な姿勢が読み取れます。この姿勢は、BTSが楽曲を通じて多様なメッセージを発信し続けてきたことと深く結びついています。
「思い出と記念日」を共有する喜び
RMは、ファンとともに時間を重ねることの意味についても語りました。
「一緒に思い出を作って、一年一年を重ねていけることが嬉しいです。僕は何度も皆さんを通して自分を見つめます。大切な記念日に一緒にいてくださって、改めてありがとうございます。誰かがそれにどんな意味があるのかと言っても、胸の片隅に、僕たちだけが知る思い出と記念日を積み重ねていきましょう」
この言葉には、外から見れば「ただのコンサート」や「数字上の周年」でも、BTSとARMYにとっては唯一無二の記念日になるという、ファンダム文化の核心が込められています。13年間積み重ねてきた思い出の重みと、これから先も続いていく未来への期待が感じられるメッセージです。
釜山公演が持つ特別な意味とは
RMがこのメッセージを投稿した釜山公演には、いくつもの特別な意味が重なっています。
メンバーの故郷・釜山での公演
釜山はBTSのメンバーであるジミンとジョングクの故郷です。二人にとっては幼少期から思春期を過ごした「原点の地」であり、その場所でデビュー13周年という節目の公演を行うことは、非常に感慨深い出来事だったと考えられます。
BTSはこれまでも釜山で大型公演を行ってきた歴史があり、ファンにとっても釜山は「BTS聖地巡礼コース」として観光コンテンツが組まれるほど特別な場所となっています。メンバーの原点に帰る場所で発されたRMのメッセージは、その場所性と相まって、より深い意味を持つものとなりました。
約11万人を動員した大規模スタジアム公演
2024年6月12日・13日の2日間にわたって開催された釜山アジアド主競技場での公演には、約11万人の観客が集まりました。この規模の大きさは、BTSの圧倒的な人気を示すとともに、ファンの歓声が響き渡るコンサートが戻ってきたことの象徴でもあります。
パンデミック以降、声出し制限などで静かなコンサートが続いた時期を経て、再びファンの歓声に包まれる公演が実現したことは、アーティストにとってもファンにとっても特別な体験でした。RMが「まだ誰かに叫ぶことができるのが嬉しい」と語った背景には、こうした状況の変化も影響していると考えられます。
デビュー13周年という節目
2024年6月13日は、BTSがデビューして13年目を迎えた記念日でした。釜山公演の2日目がちょうどこの記念日と重なったことで、RMにとっても、そして会場にいたARMYにとっても、忘れられない1日となりました。
13年という歳月は決して短いものではありません。その間には数々の挑戦や困難、そして栄光があったはずです。RMが「十三年前も、これからも」と語った言葉には、過去を振り返りながら未来へと続く道を見据える強い意志が感じられます。
RMのメッセージに込められた「相互性」の思想
今回のRMのメッセージで特に注目すべきは、「救う/救われる」という関係性に対する距離感と本音です。
一方的な「救済」を否定する慎重さ
RMは「『誰かが誰かを救う』という言葉をものすごく好きでも、ものすごく信じているわけでもない」と前置きしています。これは、アーティストが一方的にファンを救う存在であるという構図を安易に受け入れないという姿勢の表れです。
世界的な人気を誇るBTSは、しばしば「多くの人に希望を与える存在」「音楽を通じて人々を救う」といった言葉で称賛されます。しかしRMは、そうした神格化された評価に対して慎重な態度を取り、むしろ自分自身もファンによって支えられてきたという事実を強調しています。
「僕もあなたたちに救われた」という告白
RMは「僕もあなたたちに救われていなかっただろうか」と振り返ります。この言葉からは、13年間の活動の中で、ファンの存在が自分を支え、励まし、前に進む力を与えてくれたという実感が伝わってきます。
アーティストとファンの関係は、一方的なものではなく、互いに影響を与え合い、支え合う相互的なものだという認識。これは、BTSが一貫して大切にしてきた「ARMYとの絆」という価値観とも深く結びついています。
「送り届ける人」という謙虚な自己規定
RMは自分自身を「救い主」ではなく「声を送り届けて、投げかける人」として規定しています。この表現には、自分たちの音楽やメッセージがどのように受け取られるかは聴き手次第であり、その解釈や感じ方を尊重するという姿勢が表れています。
「どんな音律や石ころが届いたのか分からない」という言葉は、自分が投げかけた言葉や音楽が、人それぞれ異なる形で心に響くことを受け入れる柔軟さを示しています。これは、BTSの楽曲が多様なテーマやメッセージを含み、聴き手それぞれが自分なりの解釈や共感を見出せる作りになっていることとも重なります。
「13年前も、これからも」に込められた時間軸
RMのメッセージの中で最も印象的なフレーズの一つが「十三年前も、これからも。聴いてくださる皆さんがいるならば。」という一文です。
過去と未来を一続きの線として見る視点
「十三年前も、これからも」という言葉には、デビューから13年間積み重ねてきた過去と、これから先も続いていく未来を、一本の連続した線として捉える視点が表れています。過去の自分と今の自分、そして未来の自分が、すべて「声を届ける人」として一貫しているという自己認識です。
BTSは13年間で大きく成長し、世界的なアーティストへと飛躍しました。しかし、RMのこの言葉からは、どれだけ状況が変わっても、本質的な部分—ファンに言葉や音楽を届けるという姿勢—は変わらないという決意が感じられます。
「聴いてくださる皆さんがいるならば」という条件
RMは「これからも」と続けた後、「聴いてくださる皆さんがいるならば」という条件を付け加えています。この一言には、自分たちの活動がARMYの存在によって成り立っているという謙虚な認識が込められています。
アーティストとして声を届け続けることができるのは、それを聴いてくれる人がいるから。この相互依存的な関係性を、RMは深く理解し、大切にしているのです。
釜山公演とコンサート文化の変化
釜山公演が行われた2024年6月は、パンデミック後のコンサート文化が大きく変化した時期でもあります。
歓声のあるコンサートの復活
パンデミック期間中、多くのコンサートが中止や延期を余儀なくされ、開催された公演でも声出し制限が設けられるなど、従来のライブ体験とは異なる形での実施が続きました。しかし、2024年6月時点では、ファンの歓声が響き渡る従来型のコンサートが戻ってきています。
約11万人の観客が集まった釜山アジアド主競技場では、ファンの熱気と歓声がメンバーを包み込みました。この体験は、オンライン配信を視聴したファンからも「メンバーが楽しそうで嬉しい」という声が多数上がるほど、印象的なものでした。
「まだ誰かに叫ぶことができる喜び」
RMが「まだ誰かに叫ぶことができるのが嬉しい」と語った背景には、こうしたコンサート文化の変化も影響していると考えられます。声を届けることができる場所があり、それを聴いてくれる人がいるという当たり前のことが、いかに貴重で特別なことであるかを、パンデミックを経て改めて実感したのかもしれません。
BTSとARMYの「記念日」文化
RMのメッセージには、「記念日」という言葉が何度も登場します。これはBTSとARMYの関係性を象徴する重要なキーワードです。
外からは見えない「僕たちだけの記念日」
RMは「誰かがそれにどんな意味があるのかと言っても、胸の片隅に、僕たちだけが知る思い出と記念日を積み重ねていきましょう」と綴っています。
この言葉には、外部の人には理解できないかもしれないけれど、BTSとARMYにとっては特別な意味を持つ瞬間や日々を大切にしていこうという思いが込められています。ファンダム文化の核心は、まさにこうした「共有された記憶」と「共に作る記念日」にあります。
13年間積み重ねてきた思い出の重み
2024年6月13日でデビュー13周年を迎えたBTSとARMYには、13年分の思い出が積み重なっています。デビュー当初の小さな会場でのライブから、世界最大級のスタジアムでの公演まで。数々の楽曲リリース、受賞、そして困難な時期も含めて、すべてが「僕たちだけが知る思い出」となっています。
RMが「一緒に思い出を作って、一年一年を重ねていけることが嬉しい」と語ったように、この積み重ねこそがBTSとARMYの絆の強さを支えているのです。
ファンの反応・SNSの声
RMの釜山公演後のメッセージは、ARMYから大きな反響を呼びました。ここでは、ファンから寄せられた声の一部を紹介します。
RMの「僕もあなたたちに救われた」という言葉に涙が止まらない。私たちも同じ気持ちです。BTSがいなかったら今の自分はいなかった。
Xより
多くのARMYが、RMの言葉に自分自身の思いを重ね合わせています。アーティストとファンが互いに支え合い、救い合う関係性を実感できる、心に響くメッセージだったことが伝わってきます。
「13年前も、これからも」というフレーズが胸に刺さる。これからもずっとBTSとARMYでいたい。
Xより
過去から未来へと続く時間軸を示したRMの言葉は、多くのファンにとって未来への希望となっています。13年間ともに歩んできた道のりを振り返りながら、これから先も続く関係性への期待が感じられます。
釜山公演で直接この言葉を聞けた人たちが羨ましい。でもオンラインで視聴できて、このメッセージを読めて、同じ時間を共有できたことが嬉しい。
Xより
会場に行けなかったファンも、オンライン配信やファンコミュニティへの投稿を通じて、同じ瞬間を共有できたことに喜びを感じています。物理的な距離を超えて、世界中のARMYが一つになれる瞬間が生まれました。
RMのこういう言葉を読むたびに、BTSが単なるアイドルグループではなく、深く考え、誠実に向き合ってくれる存在だと感じる。
Xより
RMの哲学的で内省的なメッセージは、BTSというグループの深みを感じさせるものです。ファンに対して誠実に向き合い、自分自身の言葉で語りかける姿勢が、ARMYからの信頼と愛情を育んでいます。
「僕たちだけが知る思い出と記念日を積み重ねていこう」という言葉が本当に好き。外野が何を言おうと、私たちの特別な絆は変わらない。
Xより
ファンダム内部で共有される特別な記憶や記念日の価値を、RMは言葉にしてくれました。この言葉は、ARMYコミュニティの結束をさらに強めるものとなっています。
まとめ:RMのメッセージが示すBTSとARMYの関係性
BTSのRMが釜山公演後に投稿したメッセージは、単なる感謝の言葉を超えて、アーティストとファンの関係性について深く考えさせられる内容でした。
「誰かが誰かを救う」という一方的な構図ではなく、互いに支え合い、救い合う相互的な関係性。自分を「救い主」ではなく「声を届ける人」として位置づける謙虚さ。過去から未来へと続く一貫した姿勢。そして、外部の人には理解できないかもしれない「僕たちだけの記念日」を大切にする価値観。
これらすべてが、13年間BTSとARMYが築き上げてきた特別な絆を物語っています。デビュー13周年という節目に、メンバーの故郷・釜山で、約11万人のファンとともに迎えた記念日。その特別な場所と時間の中で語られたRMの言葉は、これから先も長く記憶に残るものとなるでしょう。
「十三年前も、これからも。聴いてくださる皆さんがいるならば。」—この言葉が示すように、BTSとARMYの物語はまだ続いていきます。