資産形成に役立つ新たな非課税制度「新NISA」が2024年から開始されます。新NISAは少額からの長期投資が可能で、低コストで分散投資ができるなど魅力的な制度です。そこで本ブログでは、新NISAとAIを活用した資産運用サービス「ロボアドバイザー」について解説します。新NISAとロボアドバイザーの特徴、おすすめのロボアドバイザー、利用時の注意点などを紹介しています。資産形成を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 新NISAとは
新NISAは、少額から長期にわたって積立投資ができる非課税の税制度です。この制度は金融庁によって定められた条件をクリアした特定の投資信託に適用されます。
1.1. 特徴
- 新NISAでは少額の取引も可能で、最低投資額は100円からとなっています。
- 新NISA対応の商品は販売手数料が無料であり、信託報酬も年0.5%以下と低コストなものが多くあります。
- 長期投資、分散投資、積立投資に適しており、リスク回避にも役立ちます。
- つみたて投資枠は、ドルコスト平均法によって相場の変動による影響を抑えることができます。
1.2. 対象商品
新NISAの対象商品は288本あります。そのうち株式型が154本、資産複合型が126本、ETFが8本となっています。これらの対象商品は複数の資産や国内・海外資産に分散しているため、価格変動の影響を小さくすることができます。
新NISAは、投資を通じて資産形成を目指す人にとって魅力的な制度です。少額から始めることができ、将来のための資産を長期的に積み上げることができます。
2. ロボアドバイザーとは
ロボアドバイザーとは、AIを活用したサービスであり、投資の助言や運用を自動化するものです。投資アドバイス型と投資一任型の2つのタイプが存在します。
2-1. 投資アドバイス型
投資アドバイス型のロボアドバイザーでは、ユーザーに投資商品や資産配分に関する助言を提供します。ユーザーは投資に関する質問に答えるだけで、最適なポートフォリオや商品が提案されます。また、ロボアドバイザーの手数料は一般的に1%前後です。
2-2. 投資一任型
投資一任型のロボアドバイザーでは、運用サービスまでが自動化されています。ロボアドバイザーが商品の売買やポートフォリオの見直し、最適化まで一部自動で行ってくれます。さらに、経済状況や金融市場の変化に応じてポートフォリオの診断、修正、最適化も行ってくれます。
2-3. ロボアドバイザーの特徴
ロボアドバイザーは、投資や金融に関する知識がなくても利用することができます。また、各ロボアドバイザーによって異なりますが、少額から積立投資が可能です。さらに、ユーザーが運用の知識や経験に乏しくても、ロボアドバイザーが適切な運用を行ってくれます。
利用することで、個別株や投資信託に投資する手間や難しさを軽減することができます。また、AIが常に最新の情報を分析してくれるため、効率的な投資が可能です。さらに、自動的にポートフォリオを最適化してくれるため、リスク分散や資産配分の最適化も実現します。
3. 新NISA対応のロボアドバイザーの特徴
新NISA(少額投資非課税制度)は、2024年から始まる制度で、投資によって得た利益が非課税となる特典を享受することができます。新NISA対応のロボアドバイザーは、資産運用を効果的に行うためのサービスです。以下では、新NISA対応のロボアドバイザーの特徴を紹介します。
3.1 投資一任型ロボアドバイザー
投資一任型ロボアドバイザーは、投資家のリスク許容度や投資目標に基づいて、ポートフォリオを自動的に組み立ててくれます。具体的には以下の特徴があります。
- 投資家の回答に基づいて、最適なポートフォリオを提案します。
- 定期的なリバランス(資産の配分調整)や積立投資なども自動的に行ってくれます。
- リスクが適切に管理されるため、安心して運用することができます。
3.2 助言型ロボアドバイザー
助言型ロボアドバイザーは、投資家にポートフォリオの提案や投資アドバイスを行いますが、具体的な取引は投資家自身が行う必要があります。以下は助言型ロボアドバイザーの特徴です。
- ポートフォリオの提案や投資アドバイスを受けることができます。
- 取引の実行やリバランスは投資家自身が行う必要があります。
3.3 自動リバランス付き投資信託
自動リバランス付き投資信託は、投資家のリスク許容度に合わせて自動的に資産配分を調整し、ポートフォリオを運用してくれます。以下は自動リバランス付き投資信託の特徴です。
- リスク許容度に合わせて最適なポートフォリオを提案してくれます。
- リスクが適切に管理されるため、安定した運用が期待できます。
新NISA対応のロボアドバイザーは、これらの特徴を活かし、投資家が効果的に資産運用を行うことができます。利益の非課税化や自動的な運用管理などのメリットを享受しながら、資産を効率的に運用することができるでしょう。
4. おすすめの新NISA対応ロボアドバイザー
新NISAに対応したロボアドバイザーは、自分で投資先を選ぶのが難しい人や手間を省きたい人にとって非常に便利です。以下では、おすすめの新NISA対応ロボアドバイザーを紹介します。
4-1. ウェルスナビのおまかせNISA
ウェルスナビは、国内最大の投資一任型ロボアドバイザーです。おまかせNISAというサービスでは、新NISA口座の投資枠を自動で使い分けながら、最適な投資を行ってくれます。ウェルスナビは5つの運用コースを提供しており、それぞれのコースはリターンとリスクのバランスが異なります。おまかせNISAは利益が非課税となるため、長期的な資産形成において魅力的な選択肢です。
4-2. ROBOPRO(ロボプロ)
ROBOPROは、新NISAに対応した助言型ロボアドバイザーです。自分で投資先を選ぶことが苦手な方におすすめです。ROBOPROでは、クイズ形式のプロファイル調査を経て、投資家のリスク許容度や目標を把握し、最適なポートフォリオを提案してくれます。また、定期的なリバランスを行うため、投資のバランスを保ちながら効果的に運用することができます。
4-3. SUSTEN
SUSTENは、新NISAに対応した投資一任型ロボアドバイザーです。SUSTENの特徴的なサービスは、投資額の自動振り分けだけでなく、非課税効果を最大限に活用することができる点です。さらに、1年以上の積立投資を継続することで、最大年率0.1%のキャッシュバックを受けることも可能です。
以上がおすすめの新NISA対応ロボアドバイザーです。それぞれのロボアドバイザーは、投資スタイルやリスク許容度に合わせて選ぶことができます。新NISA口座を利用して効率的に資産を運用し、非課税の恩恵を受けるためにも、ぜひロボアドバイザーを活用してみてください。
5. 新NISA口座でロボアドバイザーを利用する際の注意点
ロボアドバイザーを新NISA口座で利用する際には、いくつかの注意点があります。以下に注意点をまとめました。
① 別でNISA口座を利用できない
新NISA口座は1人1つまで利用することができます。つまり、既に他の証券会社などでNISA口座を利用している場合、ロボアドバイザーでのNISA利用はできません。また、NISAは一度買付を行うと、その年の口座変更はできません。例えば、2024年度に既に買い付けを行っている方は、最短で2025年からロボアドを含む別のサービスを利用することができます。しかし、これから新たに始める方にとっては、ロボアドバイザーを選ぶことで安心感を持って取り組むことができるでしょう。
② 証券会社のNISA口座で投資するよりも手数料がかかる
ロボアドバイザーを利用する場合、投資手数料は投資信託と比較して高くなっていることがデメリットです。一般的に、ロボアドバイザーの手数料は1.0%程度と言われています。一方、投資信託(特にインデックスファンド)の手数料は0.1〜0%程度です。手数料は利益を圧縮する要素であり、できるだけ削減する方が投資にとって有利です。したがって、手数料を抑えたい方や、自分で注文やリバランス設定ができる方は、ロボアドバイザーよりも投資信託を選ぶことがおすすめです。
以上が、新NISA口座でロボアドバイザーを利用する際の注意点です。これらの注意点を把握した上で、自分に合った方法を選んで新NISA口座での投資を始めましょう。
まとめ
新NISA制度の特徴や、ロボアドバイザーの仕組みと新NISA対応サービスの特徴について詳しく解説しました。新NISA口座を活用することで、少額から長期的な資産形成が可能となり、利益の非課税化というメリットも享受できます。また、ロボアドバイザーを活用すれば、投資の知識や経験がなくても適切な運用を行うことができます。ただし、NISA口座の制限や手数料の面でも注意が必要です。自分のニーズや投資スタイルに合わせて、最適なロボアドバイザーサービスを選択することが重要です。このブログを参考に、新NISA口座での効果的な資産形成に役立ててください。
よくある質問
新NISAでは別のNISA口座を利用できますか?
新NISA口座は1人1つまでしか利用できません。つまり、既に他の証券会社でNISA口座を利用している場合、ロボアドバイザーでのNISA利用はできません。また、NISAは一度買付を行うと、その年の口座変更はできません。
ロボアドバイザーの手数料は投資信託と比べて高いのですか?
はい、一般的にロボアドバイザーの手数料は1.0%程度と投資信託(特にインデックスファンド)の0.1〜0%程度より高くなっています。手数料は投資収益を圧縮する要素なので、できるだけ削減したい方は、ロボアドバイザーよりも投資信託を選ぶことをおすすめします。
新NISAでロボアドバイザーを利用する際の注意点は何ですか?
新NISA口座は1人1つしか利用できず、また一度買付を行うとその年の口座変更ができません。また、ロボアドバイザーの手数料は投資信託と比べて高めになることにも注意が必要です。
新NISA対応のロボアドバイザーにはどのようなサービスがありますか?
新NISA対応のロボアドバイザーには、投資一任型と助言型の2つのタイプがあります。投資一任型では自動でポートフォリオの構築や買付、リバランスを行ってくれます。一方、助言型では投資アドバイスを受けられますが、実際の取引は自分で行う必要があります。